この「デジタル写真術」は、面倒な理論や解説を極力排除、最も単純、合理的にステップアップできる「ポイント」だけを網羅していきます。撮影中の「困った!」「どうして?」という素朴な疑問に、素早く効く答えを準備していきます。まずは順を追ってお届けする「解決策」をご確認ください。なんだ、そんな事か!と目からウロコの「処方箋」が初めてここに明かされます。
ムービー1眼の登場で、写真と動画、両方を撮影する機会が増えてきました。
ムービーはストロボでは撮れませんが、写真だけなら断然ストロボがオススメです。
ストロボは「カメラ内蔵タイプ」から、カメラの頭に乗せる「クリップオンタイプ」(スピードライトとも言う)、「スタジオ用大型ストロボ」、そして現在主流の「モノブロックタイプ」等があります。
まずは瞬間光なので「ブレない」。
通常大型ストロボは1/500~1/1000秒ぐらいで発光しています。
クリップオンの小光量なら1/10000秒と高速です。
なので、アルコールが抜けると手が震えてくる私が撮ってもストロボならブレません。
さらにストロボは元々硬い光で、ドピーカンの太陽のような存在です。
発色も非常に良く、晴天の太陽と同じような※色温度を持っています。
※色温度:いろおんど。単位はK(ケルビン)で表す。赤っぽい(アンバー系)光は色温度が低く、青っぽい(ブルー系)光は色温度が高い。デイライトは5500K前後、タングステンは3200K前後。「しきおんど」とは言わない。

晴天の昼間、足下を見てみると強い影が出ているのに気づきます。
太陽が雲に入ったときは、その影が薄くなります。
自然現象として光の質が変わっていくのですが、ストロボは自らその光の質を変えられるところに利点があります。
ダイレクトにライティングすると、まるで直射日光が当たったような光が創れます。
アンブレラに反射させたり、ソフトボックスでディフューズすれば、曇り空で撮影したような光になります。

写真左:生光では晴天の太陽のような強い影が出る。
写真右:アンブレラに反射させると曇り空のような薄い影になる。
ストロボは表現に合わせて自由に光質を変えられる優れた機材です。
カメラ内蔵ストロボやクリップオンの正面1灯ベテベタライティングではなく、反射やディフューズしながら
「ライティングする」ところにこそ、面白みがあります。