この「デジタル写真術」は、面倒な理論や解説を極力排除、最も単純、合理的にステップアップできる「ポイント」だけを網羅していきます。撮影中の「困った!」「どうして?」という素朴な疑問に、素早く効く答えを準備していきます。まずは順を追ってお届けする「解決策」をご確認ください。なんだ、そんな事か!と目からウロコの「処方箋」が初めてここに明かされます。
何がいいシリーズ、ライト編の最後は、今最も旬な光「LED」に関して。
なにしろノーベル賞ものですから大変な発明です。

青色が発明されたことであらゆる色をつくれるようになり、急速に広がっていったという感じですね。
小型の撮影用ライトとして流行り始めたのは、4~5年前ぐらいでしょうか。
一昔前は粒粒タイプが主流でしたが、最近は100wや200wの高出力、単板タイプのチップに
変わってきて性能も大幅に上がってきています。
種類も豊富で、オンカメラタイプと言われるカメラに乗せて使う小型ライトから本格的なスタジオタイプまで
幅広いラインナップを持っています。
では、どう違うのか?
まず気をつけることは、影の出方です。
まあこれはシビアな撮影だけに言えることかもしれませんが、厳密には粒粒の固まりで照射すると、
その粒粒と同じ数の影ができることです。
ダブルシャドーなんて生易しいものではなく、1000シャドーにもなります。
物撮り等でダイレクトに照射すると小さな影が幾重にも見受けられます。
人物では背景と離して撮ると気になりませんが、けっこう眩しいのでディフューザー等で柔らかくして
面光源として使う事がコツです。
一方単版チップは影もひとつですし、使い方によっては太陽に近い光質が表現できます。
スタイルもモノブロックストロボやフレネルスポットの灯体に近いので、直感的なライティングが
可能なのであらゆる撮影でお勧めできます。
基本的にはストロボと同じで、硬い光をアンブレラ等でディフューズして柔らかく使うことが一般的です。
粒粒は全体照明、単版は硬いスポット系の光(柔らかくして全体照明も可能)をつくるので、
表現に合わせて選択してください。
なお、色温度が自由に変えられる機種や演色評価指数が格段に高いアメリカCREE社のチップを使ったプロ向けの製品もあり、これからの照明のほとんどはLEDに変わっていくと考えます。