ムービー、写真撮影機材のプロ機材ドットコムは背景紙からストロボLED照明など撮影に関わる機材を販売、レンタルする専門店です。機材購入をお得に。

送料日本全国一律1,000円 税別3万円以上送料無料

■2015年4月3日(金)~12日(日)
■tokyo arts gallery
■東京都渋谷区東2-23-8
■TEL03-6427-6665
http://www.tokyoartsgallery.com
■開館時間:11:00~20:00
■休館日:月曜
■入館料:無料
■作品販売あり!

第4回目はポートレイトの世界で大活躍の松田忠雄氏の「職人写真」です。

今回のインタビューは、茶野に代わりまして黒ケンこと、大田黒健がお送りします。松田さんは東京出身、1992年にフォトグラファーとしてデビューされ、ファッション、グラビア、音楽、ドキュメント等、人物写真全般にわたり活動中です。雑誌媒体を活動の中心に 写真集や CD、WEBコンテンツ等幅広く作品を発表し続けておられます。リアルさとカッコ良さを追い求め、夏限定(6月~9月)で炎天下のもと職人を撮影し、タイトル「tobi-鳶」でIPA(International Photography Awards)の2部門を受賞。今回の写真展に至ったそうです。

ただ漠然とニッカボッカ撮りたいな、と思ったんです。

Q松田さんはグラビアカメラマンのイメージが強いと自分は勝手に思っていたのですが、なぜ「職人写真」を撮られたのですか?

松田子供の頃からニッカボッカが好きなんですよ。カッコいいな~って思ってて、建築現場を見学するのも好きでしたし、昼休みに公園とかで弁当食べてるニッカボッカのオヤジとか、昔悪かったんだろうな~っていうカッコ良さがありますよね。だから、写真に撮っても絶対カッコ良くなるって自信があったんです。
或る日、地元の同級生の店でディレクターと食事しながら「ニッカボッカ撮りたいんだけど、なんか伝ない?」なんて話をしてたら、横から同級生が「ニッカボッカなんていくらでも紹介するよ。」と言ってくれて、建築職人甲子園の事務局長を紹介してくれたんです。その事務局長が驚くことに自分の後輩だったこともあって、トントン拍子に話が進んだんです。


Q職人のどこがカッコ良いと思いますか?

松田何も無いゼロから物を作り上げることが出来る建築職人ってカッコ良いと思います。あと職人が持ってる道具もカッコ良いですね。必要にかられてる道具と必要にかられてる装備だから、機能美として当然カッコ良いですよね。


Qこの会場の壁は、今回のために塗られたんですよね?

松田これは、塗装職人にジャクソン・ポロックの絵を何枚かLINEで送って「こんな感じにしたいんだけど、手伝ってくれない?」って頼んだんです。そしたら「勿の論だよ!」って返事が返って来ました。
ポロックの画集やDVDを渡して感想を聞いたら「まかしといてよ!」って言うんです。それで、一昨日一緒にふたりで塗ったんです。といっても僕は手伝っただけで殆ど塗ってないんですけどね。(笑)


Q撮る前と後で何かご自身に変化はありましたか?

松田雑誌中心の仕事をしてるとアレも撮らなきゃコレも撮らなきゃって思うじゃないですか。バリエーションを多く撮らないと気が済まない。
だけど、この撮影では真っすぐ立ってもらってシャッター押すだけ。最初は寄ったり引いたりいろいろ撮ったけど途中で、正面からズドンって撮ったら良いなって思った。それでみんなカッコ良いし、それが写真として強いから、他は要らないって思ったんです。仲のいいフォグラファー何人かに見せても「コレ良いよ、他は要らない。」って言ってくれたんですが、それでも他を撮らないっていうのは勇気が要りましたね。押さえで更に別カット行っとこ、っていうのに慣れてるから。
この撮影の前は「撮っても撮っても撮り足りない。」っていう感覚があった。でも、いまは「撮れてる!これでしょ。」っていう潔さが付いて来た気がします。


Qストロボで撮ったり太陽光で撮ったりされてるようですが、すべて現場で撮影してるんじゃないんですか?

松田すべて現場です。というか厳密には現場脇の空き地やコインパーキングにセット組んで、日中シンクロで撮ってます。ホントに現場だと安全面で許可が下りないので。
現場感にはこだわって撮りました。仕事明けに撮るなんてこともあって「待って!着替えないで~。」って叫んだこともあります。(笑)

Guroken's impressions.

いままで何度かお会いする機会が有ったのですが、今回初めてゆっくり写真の話を聞かせて頂きました。
実は、このページには収まらないほど他にも面白いお話を聞かせて頂いたのですが、写真展の内容を考えてギュッと絞らせて頂きました。
松田さん、長いこと話して下さったのに申し訳有りません。

「被写体になられた職人さん、建築職人甲子園の事務局の方々、職人さんの家族の方々、今回の撮影にはみなさん大変喜んでおられる、そこへIPAの2部門受賞というとんでもないご褒美まで貰えて有り難い。まるで、なにか見えないものに撮らされてるようだ。」

そう言って笑っていらっしゃった松田さんがとても素敵でした。
未だかつて無いカッコいい職人さんの世界、皆さんも是非ご堪能ください。

guroken